空腹を満たすには膨張食材がおすすめ

最初からボリュームのあるものを食べるのも結構ですが、寒天やおからなど、お腹の中で水分を吸収し、それにより膨張することで満腹感を得られる食材もお勧めです。以前から注目を浴びている膨張食材ですが、最近では空腹を満たすものとして、チアシードとバジルシードが注目を集めています。

どちらも見た目は黒ゴマに似ており、何やら頼りない感じの印象を受けますが、たったスプーン1杯でおにぎり1個と同じほど空腹を満たすことができるという、驚きの力が秘められているのです。チアシードとは、南米で栽培されている果実「チア」の種です。

「スプーン1杯のチアシードとひょうたん1本の水があれば1日中走れる」ということわざがあるほど、現地では栄養豊富でポピュラーな食べ物となっています。直径2ミリ程の小さい見た目ですが、水分を吸収するとどんどん膨張して、10倍くらいの大きさになります。

無味ですが、かすかなハーブの香りが特徴です。。チアシードには、こんにゃくと同じ食物繊維（グルコマンナン）の他、アミノ酸、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素が含まれています。チアシードと並んで注目を浴びているバジルシードは、タイ原産のシソ科の植物「オシマム・カヌム」という一年草の種で、無味無臭です。

水に浸すとなんと30倍もの大きさに膨張して、タピオカのような見た目になります。チアシードの10倍でも十分に驚きですが、30倍までになるともはや別の食べ物に見えるでしょう。

成分の約50％は食物繊維で構成されており、αリノレン酸を豊富に含んでいます。チアシードとバジルシードのどちらも、そのままの状態でサプリメントのように摂取したり、ヨーグルトのトッピングやシリアルに加えるなど、いろいろな食べ方ができます。

また、キャンディやクッキーに加工した商品もあるので、空腹時のおやつにこれらを試してみるとよいでしょう。なお、カロリーゼロだからといって、チアシードやバジルシードだけでお腹を満たすわけにはいきません。他の栄養素もバランス良く摂取するのが大切です。加えて、大量摂取は体によくないため、各商品の注意書きを読んで摂取量を守りましょう。